**[再会した歴史]

今、下記を読書中です。海外在住子女に面白いと思います。なぜ「読書中」なのかは、一度に読むと、頭に入らないから・・・。(><;) ちょこちょこ読んでいます。

語りかける様な、肩の力が入らない文章ですし、まとまりすぎて年代と出来事しか分からない教科書と違い、物語形式で、出来事と背景が理解でき、頭に入りやすいです♪



大人のくせして、ですが、私は帰国子女です。学生時代は現地校に通い、アメリカ教育を受けました。通った補習校の週一回授業では到底、日本史や地理等は満足にカバーできず、ここら辺はかなり怪しい私でございます。(_ _ ;) それ以前に、補習校に「日本史」と「地理」の科目はなく、こういう社会的な科目は「歴史」一つだけでした・・・。


元々歴史は興味があり、授業以外でも少し読んでいたのですが、最近は地理の大切さと面白さも分かりました。
日本は、自分の出身地と数ヶ所しか知らない私ですが、近年、行った事がない日本の県に旅行し、全く違う風景を見たり、美味しい物を食べるごとく特産品を調べていたら、俄然、地理にも興味がわきました。


又、インディアナ州に来られた方に、インディアナや米国中西部の特産品や何々地帯をきかれた際(←知識欲がすごい方なんです。いつも、たじたじ・・・。)、以前仕入れた、高校レベルの知識が大変役立ち、今更ながら「この為の知識だったのか!」と実感。(^^;)


ただひたすら、つじつまが分からない事柄の記憶を迫る・わけ分からないものが襲い掛かってくる・先生の言う年代と出来事が暗号の様に聞こえる学校の授業は何だったの?!と思う程、面白いです。♪~♪ d(⌒o⌒)b♪~♪


意味や背景が分かると、実に史実が覚えやすいっ。


日本史や地理がつまらない、という子女や大人に、ゼヒゼヒ。これを読むと、結局、「歴史=ゴシップ?!」と思ったりします。気に入った歴史人物がいたら、まさに「追っかけ」に変身。だから私は歴史好きなのかな〜・・・。(-_-)


でも、どんな人でも野次馬根性はあるハズです。学習能力は、人間特有の能力で、殆どの人にあるはずで、好奇心は必ずあるはずですから。加えて、うわさ好きなら、鬼に金棒です。


友達や周りの人が何をしているか知りたい、という気持ちが少しでもあれば、ダイジョーブ。ヽ(~-~(・_・ )ゝ ぜひ、皆さんの本能を解放して下さい☆☆



<日本史学習理由の上級編>


直接的ご利益としては、
1)良識・常識を身につけて賢人ぶる事ができる。
2)日本の大学を文系・帰国子女枠で受験する際の心強い味方。

日本の大学受験でなくとも、高校や中学編入、又は、一般的に言って、そうかもしれませんね。自国の歴史を知って、損をする事はないと思われます。


大学受験しか知らないので、大学受験についてですが、小論文を課す学校が多く、又、小論文の課題も、日米文化の違いや、異文化を基に論点発展を求める課題が、昔も今も多いです。

文化を形成した史実を知っていた方が説得力があります。たとえ、小論文の文章に史実を書く結果にならずとも、基礎知識があれば、トンチンカンな事を書かずに済みます。


考えてみれば、駐在員の平均在米期間は四年。この間、異文化を経験しますが、正直、慣れた頃に帰国、という感じも否めません。一つの物事に慣れるのに三年かかるとよく言いますし・・・。


日本から全く出ないより天と地ほどの経験値の違いはありますが、経験だけしか書かれていない小論文は少々苦しいかな、とも思います。又、在米中にかき集められる米国関連知識はどれくらいかというと、最初の二年は英語習得で精一杯、というのが実情ではないでしょうか。実体験と、それを理論的に説明できる知識があって、初めて、物事がよくまとまって説明できると思います。


米国知識や経験もまだまだなのに、何故、自国の知識、と思いますが、自文化も理解していなければ、異文化体験も活きてこないと思います。


異文化に浸かるのは良い事ですが、ふと自文化を振り返ると、以前より違いが分かりますし、異文化の狭間にいる自己アイデンティティーもより確立できると思います。どんなにアメリカナイズされようとも、日本国籍を持つ人なら、自己アイデンティティー確立としても賢明だと思います。家族が日本人だったり、日本への本帰国があったりしますからね。


社会知識に限りませんが、「知性は人格形成」って本当だな、と思います。最近は、「知性 ⇒ 認識力=経験+知識」に思えます。物事を知らなくてもある程度やっていけますが、全く知らないと馬鹿にされるという様な・・・って、これは経験談ですネ・・・。(><) 


横道にそれましたが、ともかく、週一回の補習校では、教科書全てを網羅できたという記憶がありません・・・って、本人が忘れている可能性もあるので・・・あしからず。(-_-; 取りこぼした、又は教科書ではさっぱり頭に入らない知識を補う様な本に早く出会えていれば、と思います。


米国文化を知る事も大切で、米国歴史についても後で書くつもりですが、帰国子女という立場から、個人的に、「ナゼ日本史?」といえば、「日本人だけど、海外にいたから浦島太郎、と思われるのが嫌だ。」とか「海外で日本人として見られる以上、外国人に何かきかれて答えられなかったら恥ずかしい」という、「日本」要素にこだわっている為だと思います。


又、十分に学んでこなかった分、世の中がこんがらがってさっぱり分からず、ましてや二カ国の文化も、学生時代から分からない事だらけ、という感じです。その混沌さを理解しようと試みている今だからこそ、社会系の知識は面白いですし、その必要性を実感します。


海外在住子女は、ある程度、混沌さに放り込まれている、結構、居心地悪い立場だと思います。混沌さを整理する為、経験を説明できる背景・知識も大切だな〜と思います。経験だけですと、いくらしても足りないというか、迷宮に入り込んでいく感覚があります・・・。文化ならず、人は他を見て、自己をよく認識できますが、知識も同じですネ。他人の知識を拝借しましょう!


又、周りを見ていると、不思議な事に、在住年数が長かったり、すっかり順応してアメリカナイズしている日本人ほど、米国文化との違いを実感していたり、「ど〜してもついていけない」部分を感じる経験をしているので、「私は日本人」という意識が強いです。
日本人から見ると、どう見たって、50〜70%アメリカ人ですが・・・。ヾ(・・;) 私も大いにその類でしょうが、「日本人なのに、日本を知らないから学ばなくては。」という気持ちもあります。


グローバル化がいきつく所は、結局、ローカリズム?! (━_━)ゝ