バイソンとくじらの副産物と食文化

7月2日や7月3日のページを書いている際、私自身、色々と考えさせられました。(−_−)>


たとえば、バイソン肉とバイソンの副産物を売るお店を見て、「バイソンのニク?!ズガイコツ?!カワ?!ケ?!えっ〜〜?!(°m°;)  」が、日本人の一般的反応だと思います。(^^;) …が、 日本人にとってのくじらと同じかしら?と思いました。(−_−)>


バイソンの頭蓋骨(ずがいこつ)・皮・毛も販売」で連想(れんそう)したのは、「くじらひげ」。( ̄-  ̄ ) 


ふつうなら不用品ですが、日本の先人たちの知恵により、文楽人形のばねに使われます。金属製(きんぞくせい)ばねより優(すぐ)れ、文楽人形の命といえる精妙な首の動きは、鯨ヒゲでなければ出せないそうです。


資源があまりない土地柄も関係しますが、日本には、昔からエコ文化が根付いており、これは世界に誇(ほこ)れると思います。\(^-^)/


江戸時代のリサイクル率は100%、と書かれた本も読んだことがありますし、日本語の「もったいない」という言葉は、「リサイクル・リユーズ・リデュース(ごみ発生をへらす)」全てをあらわす日本精神だそうで、納得です☆ …っと、少し横道にそれました…。(^^;)>

(参考にまで。)


古代から今まで、日本人は、捕獲したくじらは、余すところなく全て、活用し、日本人の生活に深く関わってる動物です。バイソンより多い、副産物があり、先人の知恵にアッパレです。m(−−)m


例えば、くじらの油は、火を灯す油や農薬代わり。その他、 頭からしっぽまで、どうくじらが使われているか、は、 こちらの図が分かりやすいです。また、東京大学海洋研究所教授宮崎信之さんの本もおもしろく、参考になります。

宮崎さんによると、江戸時代後期に出版された本には、お肉だけで70種類に分類されているそうです。


くじらが日本人の生活に深く関わっているように、バイソンもそうなのでしょうか?


バイソン/バッファローは、アメリカでは、地名(ニューヨークなど)やスポーツチームの名前に使われるので、昔からアメリカ人にとっては身近な動物なように思えます。


日本のくじら信仰やくじらに関するお祭り・芸能と同じように、バイソンもあるのかな??


自然がそのまま残っているイエローストーン国立公園は、バイソンだらけで、堂々と道路を歩いています。(^^;)


イエローストーン国立公園を旅行中、道路の反対側から我が車の方向へ、バイソンが、のっそのっそと歩いてきて、全員、冷や汗をかいた経験があります。ヽ(  ̄д ̄;)ノ それと似たような、ナイスなビデオがありました。(^^;) 


しかも、車のそばで、バイソン同士がケンカかじゃれあいを始めています!く("0";)> 我が家なら、失神寸前です。(^^;)(1分14秒のビデオ)

バイソン猟が盛んな州もありますね。
 
アメリカの大手メディアの健康テレビショー「ドクター・オズ(Dr.Oz)」で、バイソン肉はとても脂肪が少ないと見せるため、フライパン上で火を通し、油の流出量を見せました。ほぼ全く、という程、バイソン肉は脂肪が流れませんでした。牛肉は、どんどん流れていましたが…。(ーOー;)この農場ホームページでも最大90%脂肪分が少ない、とありますから、健康志向に合うお肉ですネ。


「高タンパク」「低脂肪」「低カロリー」で、 「その国の生活で身近である」「一時は商用乱獲で絶滅寸前になったが復活した(注1)」等の要素(ようそ)も、同じようなくじら肉を連想(れんそう)させます。(^^;)


注1: 
くじらの絶滅危機

くじらは、欧米メディアで「絶滅が心配」と、以前、よく取り上げられましたが、乱獲対象になったいくつかの種類のこと。これらの種類は一時、低い水準に落ちましたが、現時点では完全に保護され、絶滅の心配はないそうです。また、現在確認されているくじらの種類は、84種類。また、くじら乱獲はアメリカやヨーロッパでも行われ、日本ではノルウェーの近代手法が伝えられた後、捕獲量(ほかくりょう)が格段に増えたそうです。(日本捕鯨協会を参照)


バイソンの絶滅危機

バイソンは、食用とされることもあり、皮は防寒具に利用され、皮目的や娯楽(ごらく)としての乱獲(らんかく)により生息数は激減した。ネイティブ・アメリカンは、食用や毛皮用に群れを崖(がけ)に追い込むなど伝統的な手法により狩猟(しゅりょう)を行っていたが、西部開拓時代(せいぶかいたくじだい)に猟銃(りょうじゅう)による狩猟が行われるようになると、数千万頭の生息数は激減。

アメリカ政府は、減少したアメリカバイソンを保護せず、むしろ積極的に殺していった。アメリカ原住民を居留地(いりゅうち)に押し込めるため、兵糧攻(ひょうろうぜ)めを目的として、複数のアメリカ原住民の主要な食料であったアメリカバイソンを計画的に絶滅させる方策をとったためである。

19世紀末には1000頭未満にまで減少した。現在は生息地で保護され、生息数は数十万頭まで回復したとされる。(ウィキペディア参照)