一元文化に走るアメリカ?!

7月4日の、くじらとバイソンは、そのお肉といい、副産物(ふくさんぶつ)といい、絶滅危機に瀕(ひん)したことといい、にたものがあると指摘しました。


ただ一つ、ふと思ったことがあります。アメリカでは、異文化をからかい、偏見(へんけん)をうえつける行為が時々、見られます。食事もその一つです。


長い間、日本の捕鯨(ほげい)を反日材料(はんにちざいりょう)につかってきたアメリカが、「くじらとバイソンが似ている」などと、異文化(いぶんか)への理解(りかい)を示すことは絶対になさそうです。


宮崎教授によると、くじら肉は、獣食をきらう仏教が広まった日本では、大切なたんぱく源であったそうです。


アメリカメディアでは「くじらやイルカまで食べてしまう日本人は野蛮(やばん)・残酷(ざんこく) 」というイメージを植えつけるかのように、血にまみれたイルカをひきずる日本人を、アメリカメディア大手の番組でみたことがあります。 (管理人:くじらでも、イルカとよばれる種類もあるようです。) 第82回(2010年)米アカデミー賞では、日本でのいるか漁(りょう)を隠し撮りした作品「ザ・コーヴ」が長編ドキュメンタリー賞を受賞。


日本人としては、「牛やバイソンまで食べてしまうアメリカ人はどうなのだ?自分たちの食べているものであれば残酷な文化ではないのか?」と、言いたいところです…。


イエローストーン公園でバイソンを見た際、食べることなど、全く想像つきませんでした。たいていの日本人はそうだと思いますが…。(^^;) 


日本でイルカを食べる習慣があったことは、正直、驚きましたが、 ド〜モ、日本の食材”だけ”大きく取り上げられるのは、納得いかないですね…。イルカは新たな題材ですが、捕鯨(ほげい)は、昔から反日イメージによく使われました。実は、アメリカでも乱獲(らんかく)されましたが、それを知っているアメリカ人は少なさそうです…。


19世紀のアメリカでは、開拓者が、”食用のみでなく、”スポーツ狩猟や、アメリカ原住民から大切な食料源を奪うため、5,000万頭ものバイソンを殺し、バイソンが数百頭まで減少した歴史もあります……。(ウィキペディア参照)それは残酷(ざんこく)な文化ではない?? 正直、またアメリカの交渉ごとが始まった感じもしました。


食用だけに関しては、オーストラリアのカンガルー、欧州のウサギ、アラスカやカナダのトナカイもあるようですし、ヨーロッパ中世でイルカは食べられていた、というブログも拝見(はいけん)しました。


また、アメリカが貧しかった時代や、お金に余裕(よゆう)がない人は、ウサギやリスを狩って食べていた、と、以前、アメリカ人から聞きました。


アメリカ政府のみでなく、アメリカ国内メディア・映画界まで巻き込んだ、「ジャパン・バッシング」を経験した私としては、何かまた始まったような、不吉な感じもしました。


あの頃は、「お魚を食べる日本人は気持ち悪い」または、「変なものを食べる日本人をからかう」シーンがある映画が、全国規模で放映されました。「アメリカ侵攻(しんこう)」というイメージの映画もありました。


また、アメリカメディアの日本に関する記事は、「侵攻(invasion)」「勝利(victory)」「敗北(defeat)」等の戦争用語が”頻繁(ひんぱん)に”用いられます


今でこそ、アメリカ大手メディアや健康雑誌で、アメリカ人医師が「お魚はよい。」とすすめるので、「時代は変わったなあ。」と思います。(^^;) それでも、特定のお魚は、だめなようですネ。 


言うまでもなく、伝統食(でんとうしょく)は、その土地の風土(ふうど)をあらわす、文化の一部です。


日本人と比べて、アメリカ人は、平均的に教育レベルが低く、読書熱も低くく、また、内向的性質もあり、他文化に無知(むち)だったり、関心がなかったりします。


私の過去の経験から、その特徴を一部のアメリカ人が利用し、映画界やメディア界を巻き込み、何かのイメージを植えつけるような気がしてなりません…。(><;)


そもそも…一部のアメリカ人は、こう、なぜ、”日本食については、”変にうるさいのでしょうか?「お前らの文化はおかしい!」と言わんばかりです。マグロやくじらは欧州でも食べられるから攻撃対象にならないため、「次はイルカ?」とも思います。くじらは、アメリカでも乱獲(らんかく)されていましたし…。


そもそも、日本食より、不健康で、種類がとぼしくて、まずい、また、動物虐待(どうぶつぎゃくたい)が同じアメリカ人から指摘されるような飼育方法で育てた肉を食べ、化学製品づけになって人の命をおびやかす食事を平気でだし、1年以上もくさらないお菓子を平気でスーパーにだし、それこそ、昔からの風土とは関係ない、アメリカ食はどうなのだ、と言いたいところです…。(^^;)人間よりイルカの方が大切なのは、立派というか、お手上げです。牛や豚は、かわいそうですね…。自分たちの行為を無視して何かを悪者にしたがるアメリカの悪さがまたでたか、とも思ったりします。 特に、不健康な牛肉。


フランスやイタリアはともかく、イギリス人”も”「アメリカのは風味がない。」と言い、アメリカ食は口に合わないようです。メキシコ人からも同様のコメントを聞きます…。(_ _ ;)日本ではあまりなじみがありませんが、メキシコ料理もおいしいですヨ☆ メキシコ食料品店では、乾燥えびや薄切り肉を見ました。


ましてや、日本食は世界に誇る長寿食で、日本人の平均寿命は、男女ともに、近年、ずっと世界一です。(−_−)


お魚を食べる地中海地域では、心臓疾患(しんぞうしっかん)等が少ないことは、ジャパンバッシングに付属した、日本食をからかう映画シーンにはでてこなかったですね。アメリカ同盟国としてアメリカで親しく扱われているイギリスでも、お魚はありますし、地中海では、お魚がそのままの姿ででてくるお料理もあります。豆類を食べるメキシコ人は、アメリカ女性より更年期障害に苦しまないといわれます。


統計的にも、アメリカ移住した日本人の寿命は、日本に住む日本人より短くなる傾向です。アメリカに何十年住んだ、身近な日本人も、「家族で誰一人、乳がんにかかったことがなかったけれど、私一人なったのは、食生活だと思うわ。」と言っていました。ついでに、知り合いのメキシコ人も、アメリカ移住してからの身体検査結果にショックを受けていました…。(_ _ ;)


環境業界をきっかけに、経済・雇用復活をのぞむアメリカ政府にとっては、世界一の環境技術を誇り、のどから手がでる程ほしい技術をもつ日本への、ある種のメッセージなのでしょうか?


交渉術に長(た)け、協定等により、過去に何回も日本技術を奪い、日本業界をだめにし、自国産業を盛んにしたアメリカを知っている分、つい考えてしまうところです。


「ジャパン・バッシング」を経験したのが大きいと思いますが、 アメリカが、他国の悪いイメージをうえつけようとする時、”アメリカ経済事情”が、ちらほら見えてような気がして仕方ないFoosierです…。


たったの食事一つ、ですが、トヨタのリコールさわぎではないですが、少しの事を大きくし、世論をかきたて、立場を決定的にし、お金をとるのは、アメリカを見ていると、珍しくはないです。さわいだもの得(とく)、という風潮(ふうちょう)がなきしもあらずです。


80年代の「ジャパン・バッシング」は「アメリカ経済が悪いのは、外国のせい」にするためにおこりました。それと並行(へいこう)し、”アメリカ文化から見た”日本文化の異様さが報道・映画化されました。


傾向(けいこう)として、アメリカ経済が悪い時、アメリカメディアや映画をとおし、日本食を始めとした「日本文化は変」宣伝(せんでん)がおこったり、アメリカ企業とは比較にならない程に日本企業の失態を大騒ぎしてお金をとることは、覚悟しなければならないようです。 「歴史は繰り返す」ですね…。(;-_-) =3  


また、論点を微妙にずらし続けて、交渉を続けるアメリカ人気質も連想させました。アメリカ人と働くと、よく経験します…。悲しいことに…。「あんな変な日本人に何か言われたくない」と、他国なら文化も違うという事実を全く受け付けないか、交渉につかってきます。映画も政治も、やはり、一般人の国民性を表している、と感じざるを得ない時があります。こうなるのは、やはり、何かができなくて、日本人との差を感じさせられた時なのですよね…。(_ _ ;)駐在員(ちゅうざいいん)なら、恐らく、経験済みだと思われますが。


それなら、よっぽど、それこそ日本人のように、「西洋の方が優れている。西洋に追いつけ。」と言わんばかりに努力した日本人を見習い、実直に、自分磨きか努力に時間をさいた方が彼らのためではないか、と、変なお節介心(せっかいごころ)まで芽生えてきます。アメリカ人を知っている分、アメリカの将来性に惨憺(さんたん)たる気持ちになることもあるのが事実です。


いちゃもんつけ精神か、プライドか、怠(なま)け心か、分かりませんが、交渉に賭(か)ける気力は、並大抵(なみたいてい)ではないものを感じる時”も”あります。もちろん、人によって違いますが。ただ、日本でならあり得ない展開になる時があります。


今までは、第二次世界大戦ネタが多かったですが、最近はあまりきかないです。日本企業がアメリカに納税し、また、日本企業がアメリカ進出したことでアメリカ人に仕事を与え、アメリカ人が国に支払う納税分も増やしていたり、日本企業自体がアメリカでのイメージアップに努力をしているともあると思いますが、原子爆弾を減らそうとする現アメリカ政権であまりさわぐと、アメリカがした日本への原爆投下がとりあげられる危険性もあり、それを避けたいようにも勘(かん)ぐってしまいます。


経済ネタは、日本企業は十分にアメリカ人社員を雇っていることや、アメリカ企業自身がアメリカを見捨ててアジアに拠点をつくるので、尽きたようですね…。(^^;)


次は、世界でも珍しいイルカ漁(りょう)か、日本独特の宗教の神道(しんとう)か、又は、日本企業の失態をアメリカ企業とは比べものにならない程に大騒ぎする、でしょうか。(^^;)


最近では、メディアで騒ぎたて、世論を動かし、トヨタ自動車からお金をぶん取ったのは見事です。トヨタ自動車にも落ち目はあるものの、あの数のリコールで、あの額の賠償金は、当たり前とは思えません…。財政難に苦しむアメリカ財政に少し貢献しましたネ。(^^;)


…というのは、少々、辛口(からくち)コメントではありますが…。今のアメリカは、とにかく、皆保険導入(かいほけんどうにゅう)やら軍事(ぐんじ)やら国有化GMを早く売却(ばいきゃく)しなければならないやら、多額(たがく)をつぎこんで救済(きゅうさい)した金融会社(きんゆうかいしゃ)やら、倒産(とうさん)で税金がとれないアメリカ企業が続出やらで、お金事情が切実な時であるのは事実です。


そもそも、「ジャパン・バッシング」を行う一方、アメリカメディアが一切報道しない、日本企業への執拗(しつよう)なアメリカ進出要請(しんしゅつようせい)をアメリカ政治家が成功させ、日本企業がアメリカ進出後に品質問題(ひんしつもんだい)で苦しむ一方、アメリカ税を支払わすことに成功したお国柄(くにがら)でもあります。


そして、地形や風土がたくさんあるこの地球、様々な食文化があり、地域文化で育った人の心情と密接につながっています。 違って当たり前の食文化と、人々の心情に密接に結びつく食(しょく)に目をつけた交渉術が、あっぱれです。


それこそ、鳥の巣を食べたり、生きた猿(さる)を食卓にもってきて、その場で頭を切り、新鮮な脳を食べることが最高級のおもてなしとしている中国は?と思います。 「中国人の方がゲテモノ食い。」と反論する日本人の方に、気付かされました。


遺跡(いせき)を求めて冒険(ぼうけん)する映画「インディアナ・ジョーンズ」にでてきそうな1シーンです。変なものを食べる異様なひとたちに出会い、(実際に悪いこともしているのですが)変な一族たちを退治する物語です。映画は、やはり、国民性をよく表しますネ。(^;)あそこに悪者がいた、ヒーロー願望が強いアメリカ人の出番!とりゃっ!とでもなりそうなものです。


中国は、アメリカがほしいものがないから、少なくとも今は、”バッシングの対象(たいしょう)になりえない”から、バッシングなしか? と勘ぐりたくなります。  …はっきりいえば、アメリカ国内の世論を動かしたり、中国にプレッシャーをかける段階・時期ではない、ということです。


また、古来から、西洋文化は優れた文化であるという思想をもつ国々の一つゆえに、黒人奴隷(こくじんどれい)を持っていた国ですから、「文化的・宗教的・倫理的に劣る国」と植えつけ、「だから、技術を奪っても、何をしても大丈夫。文化的・宗教的・倫理的にそういう対象になりえる。 世界のリーダーになってはいけない。わたしたちが世界のリーダーだ。」という、大衆(たいしゅう)かアメリカエリートたちへの言い訳を事前に用意している、政治的意図(せいじてきいと)も感じるのは、気のせいでしょうか??過去の歴史を見て…。


例えば、アメリカか他国で、このような、文化批判がおこらないと仮定します。世界に浸透(しんとう)する製品をつくる日本ですから、技術も教育水準も高い日本を見習おうと、他国が日本をお手本として努力します。他国が日本をお手本とすればする程、日本は、世界でリーダー的存在感をかもしだすのではないでしょうか。その流れをとめるため、とも見れます。


まあ、アメリカでの大統領選挙前に、よく、政治家関連の映画が放映されるのと一緒ですネ…。(ー_ー;) 


ただ、国を代表する催(もよお)し、アカデミー賞を受賞をしたのが、アメリカ病というか、ある種の浅はかさか、無知(むち)か、交渉か、それともこれら全てがからみあっているのか、―Foosierは、全てだと思いますが―、深刻(しんこく)さを感じます…。


これなら、数年前に、マクドナルドをずっと食べ続けて、自分の体の変調(へんちょう)をドキュメンタリーした映画が受賞してもよかったわけです。ナゼ、またニホン?!と思わざるを得ません。


アメリカの政治・交渉・一部の一般アメリカ人をずっと見ていると、「政治・交渉で大切なのは、創りだすこと。つまり、何でもありの世界で、タブーはなし。」「手を変え、品を変え、他の者をある一定のイメージ・地位に保たせ、自分たちをよく見せるもの。」と学びます。


これは、日本ではできないだろうなあ、と思います。(^^;)偏りすぎた世界観や無知さを馬鹿にされそうです。そもそも、アメリカで、こういう政治・交渉が通用するのは、一般市民がそれを受け入れられるレベルだからこそ、です。やはり、一般市民の平均的教育・教養の高さ、もしくは、良識(りょうしき)は大切、と、ここで痛感します。


世界が注目するアカデミー賞で、イルカ捕(ど)りを受賞させ、アメリカ世論のみでなく、世界全体の世論の扇動(せんどう)か?!などとも思いました。


願わくば、一般アメリカ人やその他の国々の方が、「もう少し」でも良いので、文化に関しての良識をつけてもらいたいです…。


そして、ある一国のみにしぼり、狩(か)りのようすを撮ること自体、何かが変であり、世界中は色々な文化あり、アメリカ文化のみが文化ではないのだから、という理解(りかい)と風潮(ふうちょう)が世間にあってくれれば、と思います。そして、賞をとること自体が少しずれている、というような風になってくれれば、国際的に成熟(せいじゅく)したような気がするのは、私だけでしょうか?


私が小さい頃、日本で読んだ、世界の食事と文化の紹介をする児童書(じどうしょ)がアメリカででき、それが普及(ふきゅう)して、一般的(いっぱんてき)になるということは…アメリカでは…当分ないだろうなあ…。(^^;)


一部のアメリカ人も理解(りかい)していますが、まずは、肥満発症(ひまんはっしょう)をおこし、化学薬品づけである、自国の食事文化を見直す啓発(けいはつ)をする映画づくりかニュース報道をしたほうがよいアメリカです。


アメリカは好きですが、一部のこのような風潮も十分理解しているFoosierです。


「ジャパン・バッシング」を経験したのが大きいですが、こういう、何かを扇動(せんどう)するような、偏見をおこさせるような風潮には、こちらが賢くなって、絶対に、同化してはいけない、と思います。